2025年のゴールデンウイーク、本当に思い切ってスペインに旅行しました。
私には12年ぶりにデンマークに旅行して以来の海外旅行でした。
その間、コロナ騒動もあり、自粛で海外へ出かける機会が遠のいていました。
今回、多くのスタッフ、とくに阪大から応援に来てくれている医師の厚意にて実現しました。
いろいろ行ってみたい国はありましたが、スペインへ行ってみたいと思いました。
スペインって、なんか土地の匂いがして野太い感じがします。
最先端ではないけれど、ヨーロッパの源流を垣間見れる気がしていました。
さらに有名なガウデイによるなお建築中のサグラダファミリア教会や、イスラム建築の最高傑作と言われているアルハンブラ宮殿がぜひ見たかった。
そんな気持ちで、いつも旅行の相談をしている旅行会社の I 女史に相談すると、この阪神航空フレンドツアーがいいですよと勧めてくれた。
スペインとなると言葉もスペイン語だし、サグラダファミリアやアルハンブラの有名観光地は、今やすべて予約制とのことで、ツアーでなければ見れないと思い、このツアーに昨年の秋に申し込んだ。
その時点で、残2席という人気ぶりだった。
結果は、これからご報告する通りに大正解だった。
とくに添乗員のO女史は、豊富は知識と経験、的確な判断などで、このツアーをとても楽しく充実したものにしてくれた。
O女史のおかげで、初めてのスペイン旅行は、素晴らしい思い出として残った。
私は開業医で、自ら「かかりつけ医」を自認しているが、このO女史の私たちへの対応を間近にみて、私は、「かかりつけ医」として、O女史のように的確に振る舞えているだろうかと考えたりしていた。
せっかくの機会だから、1500枚にも及ぶ写真を撮って来たので、その中から気に入った写真とともに、スペイン旅行の思い出を残しておきたい。
まずはこれが今回参加したツアーのコースだ。
私たちは、エミレーツ航空を利用して、ドバイ経由でスペインへ行った。
「太陽の国スペイン9日間」のコースです。
関西空港を、4月25日、23時30分に出発する、エミレーツ航空のA380で旅は始まりました。
遅い出発なので、18時まで外来診療をして、それから梅田まで出て関西空港行きのバスに乗りました。
A380は、エアバス社の2階建飛行機です。
私たちはプレミアムエコノミークラスで搭乗しましたが、ツアーの他のメンバーは、ファーストクラスかビジネスで、いささか肩身の狭い思いでした。でもエミレーツのプレミアムエコノミーは、シートもゆったりしていて、なかなか快適でした。食事も美味しかったです。
そしてなにより、スチュワーデス(今は、CAと言うのかな。)が皆、アラブの方なのか、彫りが深くてエキゾチックな美人ばかりで、それだけでもテンション上がりました。
エミレーツ空港は、ドバイを中心とするアラブ首長国連邦の航空会社ですが、機内サービスも良かったですし、食事も美味しかったです。
関西空港を出発して、10時間30分のフライトで中継点のドバイ空港へ。
さらに7時間10分のフライトでバルセロナに到着しました。
バルセロナ到着は、26日の午後3時過ぎだった。スペインとの時差はおよそ7時間あるので、ほぼ24時間近く経って、7時間時間が戻されたような感じ。
スペインにはいくつかの自治州があるが、バルセロナを中心とするここカタルーニャ自治州は、カタラン語という独自の言語を持ち、独立意識の強い州だそうだ。
初めてのバルセロナの街並みだが、さっそく散策に出かけることにした。
ちなみにバルセロナのホテルは、クラリスホテルというホテルだった。
ホテルの中にエジプトの美術品を展示したり、ホテル近くでエジプト美術館を所有していたりと、上品なホテルだった。
クラリスホテルから歩いてわずかのところに、グラシア通りがある。
大阪でいうと、御堂筋のような目抜き通りだ。
大きな通りだ。車道、自転車道、歩道と分けられているが、間に植栽もあり区別がちょっと分かりにくい。
まず訪れたのは、左写真のカーサ ミラ、ついで右写真のカーサ バトリョ、いずれもガウデイの作品だ。
カーサ ミラは石を積み上げた独特の形状から、石切り場を意味する「ラ・ペドリラ」とも呼ばれている。
徹底的に直線を排除した曲線で構成されている。
カーサ バトリョも装飾性豊かな建築で、見ているだけで楽しくワクワクしてくる。
その他、後で述べる、やはりガウデイの作品であるグエル公園なども含めて、バルセロナは明るい日光を浴びて、これらの楽しい建築物のおかげで街全体が明るく楽しい雰囲気に包まれている。

続いて、バルセロナ散策
最初は、カーサ バトリョ近くのやはりグラシア通りに並ぶ、モデルニスモ建築の一つである、カーサ・リュオ・イ・モレラ という建物。この1階にスペイン王室御用達の、Loewe が入っています。
値札が付いていないのが怖くて、近寄れませんでした。
真ん中は、本当に混み入った街中に忽然と現れる、カタルーニャ音楽堂。
外観のみ見学したが、装飾性が素晴らしい。
この2つの建築は、ガウデイの2歳年上にあたる、リュイス・ドメネク・イ・モンタネールという建築家の作品。
アール・ヌーヴォーとして知られる19世紀末芸術は、スペインでは「モデルニスモ」と呼ばれ、バルセロナがその中心だったという。
モンタネール、ガウデイなどがその牽引者であったわけだが、確かにバルセロナの街は、華やかで芸術性の高い街だ。
3つ目の写真は、たまたま通りかかった、サンタ・マリア・ダル・マル教会
バルセロナが地中海貿易で栄華を誇った14世紀に、ジャウマ1世によって建立された教会で、当時はここが海と陸の境目で、危険な航海に旅立つ人の安全を祈ったという。
こんな建物が、街中にひっそりと佇んでいるのが、素晴らしい。

スペイン 最初の晩御飯。
この日は、自由行動だった。
今回の旅行での唯一の汚点は、この最初の日の晩御飯だった。
実は、スペイン在住の方との夕食を約束していたのでが、私のミスでお会いできなかった。
かえすがえすも、これは残念だった。
最初の日の夕食は、たぶんホテル併設のレストランだと思う。
イベリコ豚とか、エビの料理などを注文した。
Google翻訳で、スマホでスペイン語のメニューを写真に撮ると瞬時に日本語に変換してくれるのだが、日本語があまり滑らかではなく、いまひとつ実用的ではなかった。
結局、身振り手振りで話すわけだが、充分美味しかった。
スペインの食事は美味しいというが、あまり脂濃いわけでもなく、日本人の口に合うようだ。
どの町でも美味しく食事できたのは、旅行者にとっては素晴らしくありがたい。

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