2022年9月、ふと思い立って、国立民族学博物館へ行きました。
「しゃべるヒト、ことばの不思議を科学する。」という展示に興味を持って出かけました。
https://www.minpaku.ac.jp/ai1ec_event/19085
その展示の中で、言葉を失った人にことばを取り戻す研究をされている展示がありました。
気管切開などによりことばを失った人に、ことばを取り戻す研究です。
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科医歯学専攻老化制御学講座
摂食嚥下リハビリテーション学分野 戸原 玄 教授、山田 大志 先生達による研究の展示がありました。
Voice retriever という機械を開発されていました。
youtube にも、その紹介動画が掲載されています。
この展示を見て、私が受け持っている患者様にも応用できないかと思い、早速連絡を取りました。
連絡先アドレス: voiceretriever@gmail.com
ちょうどこの10月から、一般の患者様にも適応を広げているとのことで、ラッキーなタイミングでした。それから1か月あまり、患者さんの元に、Voiceretriever が届きました。
まだまだ滑らかに発声できるというレベルではないのですが、それでも気管切開以来失っていた声で、ご自身の名前を発声された際には、皆も聞き取ることができて、思わず歓声が上がりました。
今回は、東京医科歯科大学歯学部とオンラインで診療を受けました。
担当の山田 大志先生は、発声に困っている人がおられれば、このVoiceretriever を紹介してください。と仰ってくださっていますので、ここに連絡先を御紹介します。
気管切開などでことばを失った方は、多くおられることと思います。
御紹介頂ければと思います。
ちなみに、Voiceretriever の費用は、8万円程度でした。
あとはオンライン診療の費用が必要です。
また、マウスピースを作成するのに、歯科医の先生の協力が必須です。
というか、歯科医の先生がおられれば、ほぼ完結します。
関心のある方は、上記のアドレスに連絡を取ってみてください。
2022年11月17日 記
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