できごと徒然
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No.0113

できごと徒然(113) 〜令和1年10月5日(土)第1回 宝塚で嚥下を考えて楽しく食事をする会〜

在宅医療の現場に出ると、嚥下が困難になった事例によく出会います。
喋れるのに嚥下できない人もおられます。
それだけ嚥下は複雑な行為で、普段何気なく食事をしていることが実は大変有難いことだと気づきます。

そのような嚥下障害の治療に取り組むのは、耳鼻科医、歯科医、訪問看護師、言語聴覚士、栄養師など、実に様々な職種の関りが必要になります。
でも皆さん忙しくて、なかなか顔を会わせて話し合い相談する機会は少ないです。
そこで一度、この宝塚市で嚥下治療に関心のあるものが集まって、互いの仕事を紹介して語りあおう。
できれば食事をしながら、ということで、「第1回 宝塚で嚥下を考えて楽しく食事をする会」を企画しました。

会場は、宝塚南口駅近くの、Haru&Cafe を借り切って行いました。
素晴らしい講演会でした!!
みなさん、充実した内容で大変聴き応えのある内容で時間の経つのを忘れる内容でした。

1)宝塚市医師会 副会長の明渡先生の、乾杯にはじまり。
2)ふじき耳鼻咽喉科、藤木宏也先生の、日常の嚥下診療の実際と兵庫県嚥下機能研修会の歴史的ながれ。
3)野田耳鼻科、野田一郎先生は、なんとご自身で開発されたというインターネットを利用した遠隔診療のお話。
  これにはビックリしました。
  さまざまなデバイスを用いて、患者宅から、鼓膜の情報や鼻腔の情報が診察室に届きます。
  こんなアプリを自ら開発しているとは!! なんということでしょう。完成すれば大変はツールになりそうな予感!
   近くにこんなタレントな先生がおられるとは、ビックリでした。
4)芦田歯科医院、芦田貴司先生による歯科訪問診療の実際、口腔衛生の話。
  これも知らない分野だけに、新鮮な発見がありました。
  歯科衛生士さんの活躍で口の中がきれいになり味覚が蘇ります。
5)言語聴覚士、田中洋平さんによる、在宅での嚥下訓練の実際と多職種連携による嚥下訓練が効奏した事例の発表。
  嚥下訓練により回復していく経過が分かって、ちょっと感動しました。
6)摂食嚥下リハビリテーション栄養専門管理栄養士、杉浦啓子さんによる、食形態の工夫のお話、在宅での栄養師の活動についてなど。
  このお話も新鮮な驚きでした。
  栄養士さんは1食の献立を考えるにも、食形態の異なるメニューを考えて、次の段階のリハビリが進みやすいような食形態を考えているとのこと。
  あらためて嚥下という問題は、深いなあ。と感じた次第です。
7)宝塚市医師会 理事、成山 硬先生の、ラグビーに例えたチーム医療の話。
  おりしも開催中のラグビーワールドカップで、日本がサモアを破った瞬間でした!

 などなど大変盛りだくさんの内容ながら、決して重なることのない内容に、嚥下障害という話題の複雑さと今後も話し合い協力し合うことの重要性を再確認した次第です。
みなさん実にいろいろな視点から活躍されているのですね! 今回の集まりを通じて、嚥下障害への視野が拡がった気がします。
成山先生が言われました。「嚥下を考えることは、在宅医療の大きな柱ですね!」と。
いつかまたこのような会を開けることを願って、このグループは残しておくことにしましょう。

御協力御参加頂いた皆さん! 大変有難うございました!
最後に、集合写真を掲載しておきます。

 
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〒665-0021 宝塚市中州2丁目1-28 TEL 0797-76-5177