今年(2016年)は、私にとって、きっと一生の思い出に残る年になることだと思います。
2016年2月から始めた「いまい内科クリニック新館」が無事に竣工し、10月から新館での診療を開始しました。
新館は人工透析治療の専門棟です。
透析室は広く明るくなり、毎日働いている自分も気持ちがいいです。
透析設備の移動は、たとえ隣とはいえ結構大掛かりでした。
10月1日土曜日の透析治療の終了後から移設を開始して深夜までかかって移設準備を終え、翌10月2日日曜日には、スタッフ全員参加で無事に移設を終えました。
そして、10月3日から新館での透析治療を開始することができました。
新館の建設にあたり、すべての配管設備を一新しました。
これにて透析液の超清浄化を行い、この超清浄化透析液を用いた、オンラインHDFも開始することができるようになりました。
(※当院の小林次郎先生が作成した、オンラインHDFの説明資料を添付しております。
ご参考にしてください。)
従前の透析は、体の中に溜まった老廃物と透析液を、物質の濃度勾配による拡散現象を利用して、老廃物を除去する方法でした。
オンラインHDFは、超清浄化透析液を濾過液に用いることで、より分子量の大きな尿毒症物質を除去することができます。
実際に行った患者様からも、「透析が楽だった。」、「血圧が下がりにくかった。」、「自宅に帰ってからも、一寝入りすることなく過ごせた。」などの声が聞かれました。
従来の透析方法との違いを実感し、透析治療の選択肢が広がったことを大変嬉しく思っています。
2016年を終えるにあたり、思いきって新館の建築を行なって、そして現在の透析治療の最新の設備を整えることができて良かったと思っています。
来年も、粛々と診療に励んでいきたいと思います。
みなさま、どうぞ佳い新年をお迎えください。
|