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| No.0108 | できごと徒然（１０８） 〜新館
開院にあたって〜 |
| かねてより建築を進めて参りました、いまい内科クリニック 新館が竣工いたしました。 新館開院にあたり、一言、ご挨拶申し上げます。
ご挨拶
本日はご多忙の中、「いまい内科クリニック・新館」の内覧会にお越し頂き誠に有難うございます。 平成12年10月に父の残した診療所を改装して開業して以来、16年が経ちました。この間、多くの皆様のご支援を頂き、このたび生家のあったこの場所に、弟今井秀行氏の設計により新館を建設することができました。 新館の特徴は人工透析治療室の拡充です。２階全体がほぼ透析室となっています。父が腎臓病を患っていたことから、私は自ずと腎臓病治療に関わるようになりました。 当院では、従来より透析液の清浄化に努力をしてきましたが、今回、透析液生成装置にさらにフィルターを重ねて超清浄化透析液を作成することが可能となりました。専用の濾過透析機も購入してオンラインHDFが可能になりました。オンラインHDFは超清浄化透析液を直接体内に注入して、濾過により体液を浄化する方法です。 従来の血液透析（HD）に比べて、より中分子の尿毒素を除去することが可能です。最近のデータでは、およそ日本中で3万人の透析患者がオンラインHDF治療を受けているとのことです。これは日本全国の透析患者のおよそ10分の1にあたります。超清浄化透析液を使用することは、透析治療にとって基本的に大変重要なことです。これを利用したオンラインHDFが当院でも可能になったことを大変嬉しく思っています。 透析室は２階になります。この土地に許された範囲で最大の平面面積を採りました。透析ベッド19台が配置できます。視界が確保しやすいように設計してもらいました。 緊張をほぐし柔らかい印象を感じてもらうために、そして元気を感じてもらうために、フロアの色はマンゴーイエローとしました。ブラインドの色は娘のすすめに従って、スカイブルーとしました。 当院では透析装置（コンソール）からの情報は、HDキューブというソフトで統合処理されています。そして透析中の看護記録もiPadで入力できるようにしました。このiPadを使って患者様への検査結果の報告、病状説明に利用しています。また患者情報は平成15年以来利用してきたRS-Baseにも保存されています。
そこで天橋立にワイナリーがあることを知り、オーナーの山崎さんと知遇を得ました。この写真は天橋立ワイナリーの平成27年のぶどうの収穫祭に参加した際のものです。夫婦ふたりで楽しくぶどうを収穫しました。 本日、内覧会の内祝いにご用意させて頂いたのは、この平成27年の収穫祭で私たちが収穫したぶどうでつくったワインです。どんな食事にもあうように、ロゼワインを選びました。ワインボトルのラベルは長女のデザインです。シンプルですが、いまい内科クリニックの歩みをデザインしています。 祖父、今井兼信は昭和9年から昭和40年まで、宝塚市栄町（現在の阪急宝塚駅周辺）にて、今井内児科診療所を開設しました。 父、今井良行は昭和35年に、この逆瀬川の地で今井内科診療所を開設しました。私が言うのもなんですが真面目な診療で人望を得たようです。昭和46年（1971年）に当時としては大きな診療所を作りました。私はその診療所の一室で受験勉強をした思い出があります。その後、昭和59年に56歳で亡くなりました。 平成12年（2000年）に私がこの父の残したクリニックを改装して、いまい内科クリニックを再開しました。そして2016年にこの新館を建築しました。設計はどちらも弟の今井秀行氏です。 先代に恥じない診療を心がけていきたいと存じます。 平成28年9月25日 |
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