できごと徒然
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No.0062

できごと徒然(62) − これからの地域福祉を考えるフォーラム in 宝塚 −

 

 平成18年3月11日12日と、宝塚市で福祉関係の人が集まる大きなフォーラムが催されました。

地域福祉の分野では、高齢者が住みなれた地域で我が家で、いつまでも暮らし続けたいというテーマが強調されます。高齢化し、認知症等にかかった場合でも、施設に入ることなく、住み慣れたその地域で住まい続けるにはどうすればいいのかというのが、問題提起のように思います。

いろいろな発表がありましたが、それらの試みの背景には、大規模な老人施設での画一的な対応への疑問があるように思いました。
仙台のある社会福祉法人の試みは、特別養護老人ホームの入居者が、逆デイサービスと称して、、せっかく施設に入所しながら、わざわざ民家に移って、小規模な環境で生活をおこなうというようなことが報告されていました。
”逆デイサービス”というそうですが、ならば施設にわざわざなぜ入所したのか?
施設の意味は?といった疑問がわきます。
今回のフォーラムでは、小規模な試みが大きく取り上げられ、施設否定のようにも受け止められました。私は施設を否定するものではありませんが、高齢者医療、福祉の世界にも、その個性を重視した個別的な対応が求められていると感じました。

医療の世界では、この「住み慣れた我が家に戻ろう」という言葉は、とくに末期がんへの対応で聞かれます。在宅ホスピスという分野です。

医療と福祉、ひとくくりに語られることが多い言葉ですが、両者にはいままでなんとなく、”へだたり”があったように思います。医師は福祉のことを知りませんし、福祉関係の人にとっては医師は近寄りがたい存在と写るようです。

しかし、「在宅へ」という大きな流れの中で、医療と福祉の新たな接点が生まれているような気がしました。やはり、一人一人への個別的な対応を大切にしなければならないと認識を新たにした次第です。

福祉に関わる人って、なんとなく明るくて、元気で、パワーがあるような気がします。
人は元気な人から、元気を与えられるのかも知れません。
3月12日は、立川ふみよさんや、黒田裕子さんなど、顔なじみの方の講演もあり、興味深く拝聴しました。

立川さんは、宝塚市のまちづくり協議会の福祉部会の会長として、日々の生活の中で、さまざまの工夫をされて、すみやすいまちづくりを考えておられる姿勢に大変共感を感じました。立川さんの話を聞いていると、実際に私もこんな町に住んでみたいと思いました。黒田さんには、災害に強いコミュニテイとは、という演題でしたが、かたやぶりの元気さと行動力で、大いに元気をもらいました。

このようなフォーラムを通じての、新しい人との出会い、気づき、など、今回も有意義な時間を過すことが出来ました。
できごと徒然に残します。

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